[Windows10][解決]2020年4月の更新プログラム適用によってVBAの不具合が発生[KB3101353]

目次

はじめに

発生している事象は以下です。確認できたのはExcel 2016/2013です。2019/2010でも同様のエラーが発生するようです。
2020年4月のWindowsUpdate 更新プログラムを適用後、VBAを含むファイルを開く際、Excelアドインが有効化された状態でExcel を起動すると以下のエラーが発生します。

対応策について

2020/5/14更新
マイクロソフトより以下のバージョン向けの修正プログラムを公開されています。
以下に記載されているビルド以降に更新すると本問題が修正され、日本語を含む場合も正常に VBA が読み込まれます。

  • Microsoft 365 (Office 365)
  • Office 2010/2013/2016/2019

修正プログラムのダウンロード先はこちら。マイクロソフトのサポートサイトに飛びます。

Office 2016

May 8, 2020, update for Microsoft Office 2016 (KB3101353)

Office 2013

May 6, 2020, update for Microsoft Office 2013 (KB2986208)

Office 2010

May 7, 2020, update for Microsoft Office 2010 (KB3015640)

修正プログラムを当てられない場合の回避策

マイクロソフトより以下情報が公開されています。

発生パターンに応じて、以下の方法をお試しください。

ライブラリ名を英数字のみに変更して、現象が発生しない環境に変更後の内容で登録し、ライブラリを参照する VBAProject を再コンパイルする
(実行環境に登録されているライブラリ情報が日本語のままでも、上記対応直後のファイルは動作します。ただ、ファイルの上書き保存などにより実行環境で再コンパイルが行われると再度現象が発生しますので、実行環境のライブラリ情報も英数字の名称で再登録することをお勧めします。 )

参照先の Excel ファイル名、または格納パスを英数字に変更し、現象が発生しない環境でこの Excel ファイルへの参照設定を再設定する

現象が発生しない環境で Excel ファイルを参照するファイルを開き、Excel マクロ有効ブック (.xlsm) 形式や Excel アドイン (.xlam) 形式で保存する (Excel 97-2003 形式でのみ発生するシナリオで有効)

2020 年 4 月の更新適用後、日本語を含む外部参照を行う VBA が読み込まれない問題

最後に

修正プログラムの適用が可能であれば、速やかに適用し、修正プログラムの適用が不可であれば回避策を講じる必要がありそうです。

来月の更新プログラムへマージされると予想しますが、まだ正式なアナウンスはありません。

よく読まれている記事

様々なベンダーがWindows10の運用効率化を謳っていますが、なかなか実運用に耐えうる製品がないように感じます。 Windows10の機能アップデートをWSUSで管理すべきか。現場で得た情報から私が考える運用方針をまとめます。

Windows10関連まとめ

「Windows10」の記事一覧です。