目次
はじめに
見た人がパッと見て理解しやすい資料をつくるためには、
いくつかのコツが必要です。
それについては、以下の記事でも解説していますが、
本記事では、分かりやすい文章を書くためのコツにフォーカスして、
ご紹介します。
ここで紹介する分かりやすい文章とは以下を意味します。
- 事実を正確に伝えられる(読む人が誤解しにくい)
- シンプルに伝えられる(不要な言葉を削る)
また、最後には私が文章を書くために役立った本をおすすめします。
分かりやすい文章を書く6つのコツ
以下6つのコツを意識して文章を書くことで、
事実を正確に伝え、シンプルに伝えることができます。
- 主語を明確にする
- 相手にとってほしい行動を具体的に書く
- 伝えたい対象を特定する
- 言葉のヒゲをとる
- 親しい言葉を近づけて配置
- 同じ言葉は同じ言葉で説明する
それぞれ説明していきます。
- 主語を明確にする
誰(何)が主体なのかをはっきりさせる。
「~は」や「~が」を意識して説明する。 - 相手にとってほしい行動を具体的に書く
読んだ人が具体的な行動として理解できる言葉で伝える。
例えば「確認する」「調整する」「見直す」「まとめる」といった言葉は
解釈によって異なったり具体的に何をするのか属人的判断になりやすい。 - 伝えたい対象を特定する
指示語(この、その、あの、どの)を極力使用しない。
「例の件」「本件」のようなその文章だけ切り取ると分からない言葉も極力使用しない。 - 言葉のヒゲをとる
文章を繰り返し読む、声に出して読んでみて、不要となる言葉(特に修飾後)を削る。 - 親しい言葉を近づけて配置
セットで遣われることが多い修飾語+名詞のかたまりは、言葉同士の距離を近づける。 - 同じ言葉は同じ言葉で説明する
同じ意味をもつ言葉でも言い換えずに同じ言葉で統一する。
「ユーザ」と「ユーザー」、「コンセンサス」と「合意」など、
意図を統一させた言葉の選択で一致させる。
分かりやすい文章を書くために役立つ本3選
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)
アドラー心理学を分かりやすい言葉で説明した「嫌われる勇気」の古賀史健氏の著書で、
基礎から文章を書く技術を学びたいが、文章をどうやって書けばよい分からないという方におすすめです。もっと早く出会っておけば良かったと感じる本です。嫌われる勇気も良書です。
入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法
バーバラ・ミントの大ロングセラー「考える技術・書く技術」で紹介された「ピラミッド原則」をふまえつつ「どうすれば論理的な文章を書けるか」が体系的にまとまっています。考える技術・書く技術もロジカルシンキングを学ぶにはうってつけの本です。
知的文章術~誰も教えてくれない心をつかむ書き方
刊行35年経ってなお東大・京大生が根強く支持される「思考の整理術」を著した外山滋比古氏が、文章を上手に書くコツと心構えを解説しています。ビジネス向けの技巧というよりは、生涯を通して「どうやって人の心を打つ文章を書くか」という点を大切にしている本です。なお思考の整理術は自分のアタマの中を整理したいすべての人におすすめです。
参考書籍もいれて、計6選となってしまいましたが、どの本も生涯を通じて読み返す価値のある本ですので、ぜひ読んでみてください。