目次
はじめに
IoT検定の試験範囲”プラットフォーム分野-クラウドで出題される範囲の情報をまとめます。
資格取得の目的は三者三様あるかと思いますが、本記事では以下を目的としています。
- 開発に携わったことが無い方でもシステム屋さんの会話を理解し、やりとりができること
- 各プラットフォームのメリット/デメリットを理解した上でプラットフォームを知らない人にも、目的、概要、効果を説明できる
- IoT検定のプラットフォーム分野で合格ライン以上得点する
※本記事はIoT検定制度委員会が運営するIoT検定を指します。
プラットフォームの出題範囲
プラットフォーム分野で出題される項目、スキルレベル、キーワードは以下です。
参考 http://www.iotcert.org/about/#6
クラウド
クラウドというキーワードは最近様々なところで耳にするかと思います。
試験上では大きくサーバクライアントの基本、仮想技術、クラウドサービスの種類を理解できればと良いかと思います。
分散処理
特に Apache Software Foundation(Apacheソフトウェア財団が主となるオープンソースのコミュニティ)に属するソフトウェア群がどのような目的、使い方をできるのかが重要です。
データ処理
データフォーマット及びデータ通信の規格についてです。
プログラミングする際の記法として理解しておく必要があります。
(参考)オープンソースに対する考え方
オープンソースソフトウェアを理解するときは以下の点を重視すると暗記せずに理解ができ、腹落ちしやすいと思います。
- なぜそのテクノロジーが生まれたのか?を考えると、ニーズが分かる
- プロダクトやサービスの出来ない/不得意なことを理解する
- 欠点を補完する技術・プロダクトやサービスが生まれる
クラウド:クライアントサーバシステムの基本
ざっくりと図解してみましたが、以下がクライアントサーバシステムの基本です。
クライアントサーバシステムとは、サーバとクライアントに分け役割分担をして運用する仕組みです。
サーバ:何かを提供する人(モノ)or何かを使える状態にしてくれる人(モノ)
クライアント:何かを提供される人(モノ)or何かを利用する側の人(モノ)
一般的なITアーキテクチャでは、
・複数の製品やサービスから構成
・高可用性を実現するために、信頼性の高いハードウェアやサービスを使い、冗長化やクラスタリングで耐障害性を向上
を志向して設計・構築されます。
例えば、よく使われるサービスや製品群は以下があります。
クラウドで利用できるサービスもOSSをベースに開発されているケースが多いです。
クラウド:仮想化技術
仮想化とは、ハードウェアの資源(CPUやメモリ、ハードディスク等)を物理構成に依存せずに、論理的に統合/分割する技術のことです。
以下の図が分かりやすいかと思います。
参考 http://jpn.nec.com/svsol/merit.html
仮想化のメリット
- コスト削減…サーバ台数減、保守運用費用減、余剰リソースの有効活用、設備費減
- リソース柔軟性の向上…移行/拡張が容易
- 管理性の向上…運用効率向上、運用負荷の軽減、サーバの追加削除が容易
仮想化のデメリット
- コスト削減につながりにくいことも…仮想化製品のライセンス費や管理費の増加
- 専門知識が必要…オープンソース技術、ベンダー技術の習得が必要
- 性能が物理環境に劣る…仮想化製品のオーバーヘッド(処理時間増加)、リソースをとりあい競合の発生
仮想化の種類
仮想化技術にも様々な種類があります。
こちらのWebサイトさんの図が大変よくまとめてくださっているのでご参考ください。
参考 https://thinkit.co.jp/story/2014/12/02/5456
クラウド:クラウドサービス
クラウドとは、インターネット接続を前提とした各種サービスが利用できます。
利用者が利用したいときにコンピュータリソースを使用でき、オンプレミス(自社にリソースを所有すること)と比較し、以下のようなメリット/デメリットがあります。
クラウド:IaaS、PaaS、SaaS
IaaS、PaaS、SaaSの分類は以下です。
主要なIaaSベンダーはAmazon、Microsoft、Google、IBMなどがあります。
(参考)XaaSとは
IaaS…Infrastructure as a Service
PaaS…Platform as a Service
SaaS…Software as a Service
さいごに
プラットフォーム分野のクラウドについて、整理してみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
上記の記事で概要を掴んでいただいたら、以下の書籍でぜひ深掘りしてみてください。