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皆さんはIoTに関する資格をご存知ですか?
私はIoTに関連するシステムの導入、企画に携わった経験があり、
自分のスキルの棚卸しのために、IoT検定を受験しました。
(結果は合格、試験内容や行った対策などは追って記事にします)
ちなみに、Googleで「IoT 資格」で検索してみると、以下の2種類の資格がヒットします。
・IoT検定
http://www.iotcert.org/
・IoTシステム技術検定試験
私が受験したのはIoT検定のほうですが、それぞれどのような試験なのかご存じない方も多いのではないでしょうか?
そこで、それぞれの試験の内容、特徴についてまとめてみました。
IoT検定(iotcert) | IoTシステム技術検定試験(mcpc) | |
目的 | IoT(Internet of Things)がモノとモノをつなぐことから、モノとヒト、ヒトとヒトをつなぐインフラとなる社会において、IoTを知ることはユーザーのみならず、IoTに関わるすべての人が対象となる新しい領域です。社会的意義から人材育成や教育支援は欠かせないものであり、IoT検定が果たす役割を明確にし、社会に役立つ叡智のプラットフォームを目指しています。 | IoTシステム構築・活用に関する知識を中心に、その習熟度を検定することで、IoTシステム構築に関係する技術者の対応力向上 |
概要 | IoTの目的はモノをインターネットにつなげるだけではなく、収集したデータを分析し、将来を予測することで、社会や家庭のあらゆるシステムを自動的に効率よくするところにあります。
そのためIoTを使ったサービス企画では、デバイス・ネットワーク・データ分析・セキュリティなどの包括的な知識が必要です。 IoT検定準備委員会は、複数の業界団体・企業・有識者で構成され、IoTに関わる知識やスキルを可視化して、より一層IoTを普及させることを目的として、IoT検定制度を開始 |
「IoTシステム技術検定」は、IoTシステムを構築・活用するため基本的かつ実践的な技術知識の習得を目指す方を対象とし、IoTシステム構築・活用に関する技術知識を認定し、そのスキルを基礎、中級、上級の3段階で構成されます。 |
構成 | IoT検定レベル1試験
プロフェッショナル・コーディネータIoT検定レベル2試験 プロフェッショナル・エンジニアIoT検定レベル3試験 プロフェッショナル・アーキテクト |
上級 IoTプロフェッショナル
・高度なIoTシステム、業界固有または業界をまたがるサービスを構築する実践的な専門技術を認定中級 IoTエキスパート ・IoTシステム構築に取り組むための基本技術を認定基礎 IoTアドバイザ ・IoTに関する基礎知識を保持していることを認定 |
こんな方へ | IoTを取り入れる組織の経営者および管理者
IoT化を推進するプロジェクトの企画担当者 IoTを活用しデータ分析を行う利用者 IoTシステムの構築・保守運用に携わるエンジニア |
IoTシステム構成の概要を描ける技術者
IoTシステムについて要求を理解しシステム企画・計画を行うリーダ |
運営 | IoT検定制度委員会 公式フェイスブック |
MCPCモバイルコンピューティング推進コンソーシアム |
参考
私の考えとしては、
MCPC主催のIoTシステム技術検定は、そもそもの発足が”モバイル”から開始しており、会員企業一覧をみても感じますが、
モバイルコンピューティング(今の時代でいうところのIoT)に必要なシステム、技術にフォーカスしています。
(試験名にも”システム”と”技術”と入ってますね)
そのため、IoTにカテゴリされる仕組みをどうやって作るか、については試験を通して深い知識が得られるのではないかと考えます。
対して、iotcert主催のIoT検定ですが、こちらはIoTが関わるプロジェクトについて広く深い知識を目指していると感じます。
そのため、クラウド、デバイスなどのシステム領域だけでなく、機械学習・人工知能や戦略マネジメント、産業システムと標準化といった領域が試験範囲とされています。
ITエンジニアを経験されていた方でもこれまで学んできたことがなかった領域の分野もあると思いますが、特にIoT分野の案件では、これまで自分が学んできたことを強みとするのではなく、いかに必要な知識をキャッチアップしていくかが重要になると思います。
その足がかりとしてIoTシステム技術検定よりもIoT検定のほうが実践に繋げやすい知識を得られるのではないかな、と考えています。
プラットフォーム分野-クラウドの要点を記事にしました!
https://workers-strategy.net/237/
最後に私が参考にした書籍を紹介しておきますね。
2019/03/22に新しいIoT関連書籍が発売しました。
ビジネス視点でIoTの市場比較があるのと、最新の事例がたくさん紹介されています。
こちらもおすすめです。